■いまだ知られざる寺山修司-わが時、その始まり-

早稲田大学演劇博物館,2013.11.26-14.1.25
寺山修司の家に訪問したような錯覚におちいります。 書簡や日記帳、蔵書やレコードなど身近な物で構成されているからです。 彼の手書きも多いからでしょう。 中学生時代の母への手紙もあります。 山田太一との葉書の遣り取りも結構な量です。
中高生時代の写真もいいですね。 小学校から高校迄の時代は誰もが同じような人間関係を経験しています。 ですから写真の隅々まで雰囲気がわかるのです。 しかし俳句への接近は普通ではない。 そして短歌への方向転換もです。
50冊前後の蔵書は戯曲や演劇論、日本の芸能関係などですがよく見る書名です。 同時代人としては山口昌男が3冊ありましたね。
彼は教育学部に入学したが1年でネフローゼで入院そして退学しています。 今回はいつもと違い大隈記念タワーの10階での開催です。 ここからは彼を迎えた大隈講堂を含め早稲田の森が眼下にみえます。