■寺山修司展「ノック」

■ワタリウム美術館,2013.7.6-10.27
■入口で「ノック」上演の市街図をもらうの。 住民票は不要。 館の入場料は必要よ。 初めて「ノック」の概要を知ったわ。 写真とビデオだけどね。
「青猫化粧館」「便所のマリア」「銭湯における男事件」は戦後日本生活風景の極端化。 「ヒューマンボクシング」や「闇の東京遊覧バス」は観客が出演者よ。 そして「家族中継」や「ノックする招待状」は一般市民にまで拡張していく。 「書簡演劇」はビデオだけだと分かり難い。
学生運動も終息した1975年は時代の転換点ね。 ここまではノックが身近な時代だった。 この後はノックのない時代に入っていく。 でも寺山は人々の心の扉をノックし続けながら駆け抜けていく・・。
展示内容は寺山修司の経歴、実験映画、演劇実験室の三部構成だけど詰め込み過ぎだわ。 気に入った歌は「列車にて遠く見ている向日葵は少年の振る帽子のごとし」(1957年)。 「ノック」とは違う世界にみえる。
*美術館、http://watarium.co.jp/exhibition/1307terayama/index.html