■岡村昭彦の写真-生きることと死ぬことのすべて-

■東京都写真美術館,2014.7.19-9.23
■岡村昭彦の作品は「ベトナム戦争」しか知らない。 これをベースにして世界の紛争地域を関連付け取材していることを初めて知った。 ベトナム戦争から世界の全てを掴もうとしている。 彼の行動としてのベクトルは、
①ベトナム戦争からアジア周辺国へ・・カンボジア→マレーシア→韓国。
②アジア周辺国から環太平洋植民地へ・・ハワイ→タヒチ→ニュージランド→オーストラリア。
③環太平洋から合衆国へ・・ボストン、ベトナム戦争を開始したJ・F・ケネディ。
④J・F・ケネディの故郷へ・・アイルランド→英国→ナイジェリア→ビアフラ→エチオピア。
彼の作品は1960、70年世界史の<見える化>を進めていることに気付く。 <見える化>は「何が問題なのか?」を把握する為の経営手法だが、彼の強い行動力がそれを可能にしている。 これで世界の全てを捉えようとしている。 好奇心を満たす展示会であった。