■新しき土

■監督・脚本:アーノルド・ファンク,伊丹万作,出演:原節子,小林勇,早川雪洲ほか
■東京都写真美術館,2012.4.7-30
■日本の荒々しい自然が画面から流れ出てくるようだわ。 それが物語の中にもこれでもか!と入ってくるからキツイ。 でも火山撮影の凄さを見ると世界中でヒットしたのもわかる気がする。
原節子は若い。 16歳という年齢以外でもね。 チラシが原節子オンリーだったから恵比寿まで出向いたんだけど。 これからという感じね。
それと当時の風景がたくさん撮影されていて面白い。 鉄工所や繊維工場、繁華街・帝国ホテル・飲み屋・国技館、そして全国の有名観光地・・。 商品名が書かれているネオンや提灯もね。 
新しき土とは何かが終幕にわかったの。 それは満州よ。 作品が作られた1937年は日中戦争の幕開け、しかも監督はナチスから逃げられない。 戦後の原節子しか知らなかったけど初めて戦時の作品に出会えたのが収穫ね。
*作品サイト、http://www.hara-eiga.com/